【お香典】御霊前と御仏前の使い分け方

御霊前御仏前
49日の法要までは『御霊前』、49日の法要後は『御仏前』となります。神道の場合は「御仏前・御霊前」の代わりに『御玉串料(おたまぐしりょう)』となります。 また、仏式の『御布施』は神道の場合『御祭祀料(おさいしりょう)』と言います。キリスト教式の場合は『御霊前・御花料・御ミサ料』となりますが、カトリックの場合のみ、『御ミサ料』は絶対に使用しないように気をつけましょう。カトリックではタブーとなっております。

香典返しに関して

一般参列者がお通夜、葬儀、告別式の会場から帰られる際にお渡しする「即返し(当日返し)」と、忌明け後にお贈りする「後返し(後日返し)」があります。後返しは香典帳を確認して、誰にどのような物をお贈りするかを決めます。一般に「半返し」といわれ、香典で頂いた額の半額を目安にします。(故人やご遺族の社会的立場によって異なります。)

精進落とし・繰り上げ初七日

img_料理03「精進落とし」とは、親族や故人と親しかった方々と一緒にする食事です。お世話になった方へのお礼の意味もあります。
「繰り上げ初七日」とは、葬儀や告別式の日に初七日法要を繰り上げて行なうことです。

お布施に関して

お寺様へのお布施は「喜捨の気持ち」を表すものなので、お金に換算するというのはとてもむずかしいものです。地域性だけでなく、お寺との関わり方でも変わってきます。心配な時は直接お寺にお問合せいただいたり、日頃からお寺をサポートしている檀家さんに、目安を尋ねてみるのもひとつの方法です。お布施とは別に宗教者への車代や料理代を出すこともあります。

各種連絡のタイミング

img_Tel危篤の通知を受けた時
ご家族、ご親戚の方に「危篤」の旨をご連絡下さい。
死亡の診断を受けた時
ご家族やご親戚へのご連絡の後、葬儀社や菩提寺などへご連絡下さい。
お通夜が決まったら
親戚縁者や故人と親しかった方々、町内会の代表者に“お通夜の日時・会場”などを連絡します。葬儀・告別式の日時も決まっている場合には同時に連絡します。

弔問の受付

弔問にいらっしゃった方には、受付で芳名帳にお名前、ご住所の記帳を行なって頂きます。受付を済まされた方から祭壇が飾られたお部屋にご案内します。受付はお身内の方やご親族の方ではなく、喪主のご友人など、親しい方にお願いします。お願いできない場合は葬儀社のスタッフが代行いたします。

僧侶の到着

僧侶が到着した際は控え室にお通しします。この時に白木の位牌に戒名を書いて頂きます。(事前に書き込みをお願いしておくことも可能です。)

通夜ぶるまいに関して

img_料理01焼香が一巡したら、喪主、またはご親族がお礼の挨拶をし、通夜ぶるまいへご案内します。最近では焼香を終えた参列者から順次通夜ぶるまいの席へ移動するケースも多くなっています。

会葬者数で変化する費用

飲食接待費の費用などは、会葬者の人数によって変動します。地域の慣習などによって様々ですが、一般的には会葬返礼品・香典返しなどの御礼や、通夜ぶるまい、精進落としなどの会食を準備します。「来ていただいた方」を頭のなかに思い描いて、その人達に「どのようなおもてなしをしたいか」ということを考えると、イメージがつかみやすいでしょう。また、参列者の人数が増えた場合にどうするか、といったことや予算の上限も事前にある程度決めておくと、いざという時にも安心です。

仏式葬儀・告別式の流れ

仏式の場合の段取りはお通夜とほぼ同じです。僧侶にお経を読んで頂き、その後、ご遺族やご親族、参列者の順でご焼香します。
※お通夜や葬儀、告別式等、地域や宗旨宗派により順序や内容が異なることがあります。

葬儀式(例)——
1.開始期の言葉
2.僧侶(導師)入場
3.読経
4.弔辞
5.弔電の読み上げ
6.僧侶(導師)の焼香
7.読経
8.喪主・親族、会葬者の焼香
9.僧侶(導師)の退席
10.喪主(親族代表)による挨拶
11.閉式の言葉

告別式(例)——
1.僧侶(導師)の入場
2.開式の言葉
3.読経
4.一般参列者の焼香
5.僧侶(導師)の退場
6.閉式の言葉

キリスト教式葬儀に関して

カトリックとプロテスタントで形式が異なります。

<カトリック>
開祭・言葉の典礼・感謝の典礼・告別式・埋葬の祈り、など

<プロテスタント>
奏楽・賛美歌・招詞・キリエ・詩篇頌・聖書朗読・賛美歌・故人略歴・説教・賛美歌・頌歌・祈り・得祷・祝福・弔辞・弔電・遺族代表の挨拶・献花告別・納棺の祈り・葬送の祈り・納骨埋葬の祈り、など